アルフォンス・タルタロス(レーエル)Alphonse Tarter(Loeher)
暗黒騎士ランスロット・タルタロス Dark Knight Lancelot Tarter
 ゼテギネア暦216年(7章では214年) 地竜の月22日(2月15日)生まれ ローディス人(フェーリス)
■Q版7章外伝(物語開始時:ゼテギネア暦231年白竜の月25日)15歳
 アラインメント:N→L 属性:炎 クラス:ソルジャー
 フェーリス公国の貴族であるタルタロス家の出身で、12歳の時士官学校に入り14歳で騎士になった。同時期父親の他界と母親の再婚により家名がレーエルになったことで、母親に反発。
 居心地のよくなかった実家を避けるようにして聖炎騎士団に入団。士官学校を優秀な成績で卒業しており士官候補待遇であった。
 そのフラストレーションを戦闘時の集中力にかえ、めきめきと騎士としての能力を高めていった。
 ゼテギネア暦231年、フェーリス公爵の命令でレクトールと共にオウィス島のアールセン地方に上陸。海賊の襲撃を受け、思わぬ油断から海に転落。ソレア海岸にある小さな教会で働くエレノアに発見され、介護された。
 騎士イナンナの導きでレクトールらと再会。任務に戻るもフォルミドー砦攻略の途中、罠にかかり、囚われの身となる。絶対絶命の状況で、聖槍ロンギコルニス探索の協力を条件にシビュラに救出される。
 聖炎騎士団の公式記録ではこの時点でアルフォンス・レーエルは死亡したとされた。
 シビュラとの出会いが彼の思想に大きな影響を与え、自分の境遇が本心を満たすものではないことに気づく。自分を取り巻くすべてから離れる為騎士団と決別。シビュラと行動を共にする。
 人魚の長クロウリィから聖槍を持ち出したベイレヴラのことを聞き出し、その居場所を知るエレノアと共にアクウィラ火山を訪れ、彼女から聖槍が隠された祠の場所を聞き出す。
 また、これ以後本人の希望によりエレノアは戦士として共に戦うことになる。
 聖槍の隠し場所である祠に聖槍はなく、ラスナンティ家の人間の手が入っていることを確認。アルフォンスは聖槍入手の偽情報を流し、レクトールを追ってラーヌンクルス地方に入る。
 幾度かの苦戦を乗り越えオストレア城を陥落。策によって誘い出したレクトールに真実を問おうとしたが、シャヘルの妨害によってレクトールを死なせてしまう。その死に際に堕天使シャヘルの思惑を聞かされ、その野望を阻止するため北の山脈へ。
 シャヘルを封じし氷壁の墓標で、聖魔シャヘルとの最終決戦に勝利するも、エレノアを失ってしまう。
 レクトールの死を知ったべラルドが聖炎騎士団本隊を派遣した為、シャヘルの神聖剣アンビシオン・聖槍を持ってローディス本国に渡る。
 聖槍の献上と、オウィス島の内乱を平定した功績により教皇からランスロットの名前を与えられ、教皇直属の騎士団に迎え入れられる。しかし、ローディス教国史には内乱平定の立役者である彼の記述は一切残されなかった。
 聖魔シャヘルの技をヒントにしたのか、シャヘルの技と同名の奥義アポカリプスを修得し、実力をつけていったランスロットは、暗黒騎士団ロスローリアンの団長に就任。教皇の片腕として活躍。
■Q版7章(物語開始時:ゼテギネア暦252年神竜の月1日)38歳
 アラインメント:L 属性:(ハミルトンと同じ属性) クラス:デステンプラー 装備:アンビシオン 必殺技:アポカリプス
 ゼテギネア暦242年、ロスローリアンの台頭を恐れた元老院が、タルタロス放逐を画策。しかし、ヴォグラスが派遣していたバールゼフォンを教皇派に寝返らせることに成功。評議会の前日、バールゼフォンによるヴォグラス暗殺を始まりとして教皇派のクーデターが発生。多くの貴族や元老院の政治家が殺害され、教皇派が元老院を牛耳る。
 ゼテギネア暦250年、ローディス教国がバクラムの指導者ブランタとの密約に応じて、暗黒騎士団をヴァレリアに派遣。暗黒騎士団の圧倒的な戦力により北ヴァレリアを制圧。バクラム・ヴァレリア王国建国に貢献。
 司祭ブランタは島全体を手に入れる事を主張したが、ランスロットは戦力の損失を恐れて拒否。ブランタも渋々それを受け入れ、進軍は停止した。
 ゼテギネア暦251年、ゼノビア王国より全ての封印を解くことができる聖剣ブリュンヒルドを奪取、ヴァレリア島に持ち込む。彼らの任務はヴァレリア島の制圧ではなく、ドルガルアの遺産、カオスゲートの封印を解き魔界に降り究極の力の秘密を探るという任務の為だった。
 同年、ドルガルアの子を宿したマナフロアの消息を知るプランシーを拉致する為港町ゴリアテを襲撃。
 墳墓の扉の封印を解くことができるのは王の血を受け継いだ者とされていた為である。しかし何故ブリュンヒルドで封印を解こうとしなかったかは不明。
 ゼテギネア暦252年、ゼノビアにヴァレリアへの介入の口実を与えない為、何度も解放軍と非干渉条約を結ぶなどしていたが、島の制圧へ非協力的な態度をとる暗黒騎士団とブランタの関係が次第に悪化。
 マナフロアとドルガルアの実子ベルサリア王女がカチュアと判明した為、ローディスの代表としてカチュアをヴァレリアの正式な王位継承者と認め、後継者争いに端を発した内戦の終結を宣言した。ランスロットはこうした行為によって、これまでの争いを民族やイデオロギーの対立ではなく権力を欲したエゴイスト達の反乱と位置づけ、世界的な立場から内戦自体を否定したのである。しかし、こうした主張を受け入れ、支持したのは一部の特権階級と財をなした富裕層のみで、各地に広がっている反バクラム主義を封じ込めるだけの力はなかった。
 本国から帰還命令で撤退しようとしたが、そうした本国の決定に不満を持つバルバスらの造反により暗黒騎士団は壊滅。任務を果たすことなく、ローディス本国へ帰還した。
 過去、ランスロット・ハミルトンに右目を奪われたようだが、詳細は不明。
隻眼の暗黒騎士ランスロット・タルタロスLanselot Tartaros
 地竜の月22日(2月15日)生まれ ローディス人 ローディス教国所属
■F版7章
 アラインメント:L 人間系種族:デステンプラー
 暗黒騎士団ロスローリアンの総長。
 暗黒騎士団はローディスの国主・サルディアン教皇直属の騎士団であることから、ランスロットは教皇の片腕的存在と推測される。
 過去、ランスロット・ハミルトンに右目を奪われた※1ようだが、詳細は不明。
 6年前、
ロスローリアンの台頭を恐れた元老院が、タルタロス放逐を画策。しかし、ヴォグラスが派遣していたバールゼフォンを教皇派に寝返らせることに成功。評議会の前日、バールゼフォンによるヴォグラス暗殺を始まりとして腐敗した元老院政治からの脱却という思想を掲げ教皇という正統の統治者を担いだ教皇派のクーデターに関与する。それ以降元老院は教皇派が主導する状態となっている。
 命を狙われているハボリムには他の改革手段をいくらでも考えられたとその才は認められているが、民は明確な変化でなければ変化と見抜けないのでクーデターで民に改革の兆しを伝え同時に新しい国の導き手たる教皇派の威光を示す効果的な手段だったと自身は考えている。
 ローディス教国がバクラムの指導者ブランタとの密約に応じてヴァレリア島に送り込
まれるがその裏に隠された真の任務はヴァレリア島の掌握と“奇跡”の確保であった。
 任務がヴァレリアの制圧でないことをゼノビアに悟らせない為、またヴァレリアへの介入の口実を与えない為、戦いを避け解放軍と非干渉条約を結ぶなどしていたが、島の制圧へ非協力的な態度をとる暗黒騎士団とブランタの関係が次第に悪化していく。
 新生ゼノビア王国から奪取した聖剣ブリュンヒルドを島に持ち込み“奇跡”を解明しようとする。しかし“奇跡”が人間の手で制御できるものではないことに気づき、ヴァレリア島からの撤退を考える。 カチュアを王女に擁立しても内乱を終わらせることが難しいこと、またボルマウカ人の反乱により本国から帰還命令が出ていたことも撤退を考える要因となっていた。
 聖剣で王墓の封印を解かなかったのはヴァレリア掌握の為武力で人心を掌握することはできないという考えで、ベルサリアの立場と名を利用しようと王墓の封印を解く鍵としてマナフロアの娘を捜索させ 、カチュアを殺して武力で民を抑え込みかねないバルバスらには聖剣で王墓の封印を解除可能であることを語っていなかったとカチュアは推測している。
 カチュアを暗黒騎士団から取り戻すためにバーニシア城を急襲した解放軍と激戦の末、命の危険を感じ内乱を終わらせない方が攻めやすくカチュアを殺害するべきか考えるが、後々統治がしにくくなる為解放軍に委ねることを決め、城外に逃亡。
 部下のマルティム、バルバスらの造反により一時は拘束されていたが自ら拘束を解き、解放軍とバクラム軍による戦闘の混乱にまぎれて脱出。ローディス本国へ帰還した。
 王女や聖剣は単なる鍵でしかなく、必要なのは仕組みの解明※2と語っており、それがわかっただけでも 今回の遠征の十分な成果としている。
■カーテンコール&非公式ツイッターエピソード
 暗黒騎士団の壊滅はローディス国内では公表されておらず、ローディス帰還後は聖都ガリウスに再召還されるのを待つ身の模様。
 カオスゲートの追加報告は予想以上の成果と評価されサルディアン教皇も満足しており、早々に再召還されるだろうとのこと。
※1:SFC版の初期の企画書では、1年前数人の手勢でゼノビア王城の「聖杯」(初期の段階で は「聖剣」と同じ三神器の「聖杯」だった)を盗み、逃げる途中にハミルトンらと交戦しその時片目を奪われている。
 タルタロスが片目を奪われた話は8章でもやる予定はなく、サーガの物語上ではやる予定がなかったものと思われる。 その為サーガ上の正史でどのような経緯で片目が奪われたのかは不明である。
※2:タルタロスが語る仕組みの解明とはカオスゲートの仕組みということだろうか。 非公式のエピソードだが、カオスゲートに関する追加報告が予想以上の成果とされているので。
 しかしそうすると一体タルタロスはいつ、どこで調査を行っていたのだろうか。 タルタロスの目的は初期の企画書でも大地神となったドルガルアの謎を解き明かしその力を手に入れることとなっている。
 またマルティムのカオスゲートの力を祖国に役立てるというセリフがあり、これをオズマが舌先三寸と批判するシーンがあるが、ロスローリアンの任務は“奇跡”の確保だったが、“奇跡”というのはカオスゲートのことを意味していたのかもしれない。
※タルタロスの眼帯はイメージとしては西洋のアイパッチ

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