□ミストThe Mist(魔霧) |
世界のあらゆる場所に存在する自然エネルギーで、生物や気候風土に影響を与える。ミストの量・質・タイプ・属性は地域によって差があり、それによって気候や環境に違いを生じさせる。 ミストはさまざまな作用を発生させ魔法もその一種である。イヴァリース作品の中で使用される魔法はミストによるものと考えられる。 ミストは大気中や地中に含まれており地域によって濃度の差がある。通常は無色透明だが、一定の濃度になると黄色やオレンジなど色味を帯び、更に濃密な場合は具現化する。魔の気配が満ちミストが濃密な場所では霧のように見える。濃密なミストは危険であるが、魔力の回復を早めるという効果もある。 強すぎるミストは害を及ぼし、急激な環境変化や動物の凶暴化などを引き起こし、ヒュムなどの種族でも気を失わせるなどミスト酔いの症状が出る。あまりに膨大なミストは臨界を越えて複合崩壊Cascade Failureに達し、大爆発を引き起こす。 また、聖のエレメントは濃いミストの漂う場所でしか誕生しないため、ミストと聖の属性とは密接な関係にあると考えられている。 ミストは濃さ以外にも異なった状態がある。ミストを敏感に察知できるヴィエラ族のフランは「暁の断片」の発するミストは熱いと表現し彼女を猛らせたが、古代都市ギルヴェガンのミストは冷え切っていると表現して人体への影響は小さかった。また人体がミストを取り込むのにヴィエラが最適とのことだが詳細は不明。 オメガMk.XIIが作られた時代には魔霧などとも呼ばれる。 |
■ミストの利用 ミストを利用する場合、魔石に含まれるミストを放出する方法が一般的である。強い作用を起こすには多くのミストを蓄えた魔石が必要。 ミストを利用し始めた頃は魔法石と呼ばれる魔石を媒介として魔法を使う程度だったが、人工的に圧縮してエネルギーを取り出す技術が確立し、機工学が発展。 前バレンディア暦706年当時、人々の生活を支える技術はミストを利用したものがほとんどである。 |
■魔法障壁Forch Barrier[The Faling] 魔法石を介してミストを盾のように展開させたもので物理的な被害を無効化する。 本来は個人が身を守るための魔法で応用研究によって範囲が使用者周辺一帯に広がったが、維持するためには強力な魔力が必要となる。知能の高いモンスターは体内の魔法石を介して魔法障壁を張るものもいる。 戦争で飛空艇が主力となると空戦による被害を軽減するため都市上空を魔法障壁で覆うという発明がされる。しかしこの魔法障壁は陸上からの侵攻には無力。 強力な魔法障壁を無効化する術が存在するが強力な魔石から強引に魔力を放出させる必要があり、術者も一時的に魔力を失うほど。 |
■魔力 魔石などの魔力を測定した反応係数を6700などと数字で表現する。 7000で相当の魔力であり、破魔石と断定するほどの数値。 |
■魔力配列the
magickal ordering 詳細は不明。 プリンの持つ魔力配列はミストの配列と酷似しているため何らかの理由でミストが関係し誕生したと考えられる。 |
■ミストの影響 ・アヴェンジャー ブーネの体に破魔石の力が宿り誕生したレアモンスター。 ・アプス アルダナ山の濃いミストのせいでニーズホッグが変異したモンスター。 死亡後ミストの気泡が破裂し霧散した。 ・イスティーン 死神に強いミストの力が宿り変異を起こしたレアモンスター。 ・ヴィシュヌ デイダラに宿る炎に強いミストの力が宿り変質したレアモンスター。 ・ウェンディス 頭部を切断され氷の中に埋葬されたウェンディゴにミストの力が宿ったレアモンスター。 ・ギルヴェガノス ミストの強い影響により理性を失い凶暴化した地竜種。内部から溢れ出るミストの力により蜃気楼のような実体のない姿となっている。 ・クリプトバニー キャピトゥーン種が強いミストの影響により変異したレアモンスター。 ・コジャ 塔の最頂部に眠る魔石の魔力に侵されてしまい、みるものすべてに襲いかかる邪悪な石像と化してしまった。 ・ジャガーノート ゴーレムが高濃度のミストの影響により変異したレアモンスター。 ・スプラッシュ 一切の捕食活動を必要とせず、ミストを吸収して活動する。 ・ディズマ ウォーロックの体に魔石の力が宿り変異を起こしたレアモンスター。 ・タイラント 強いミストの影響により翼が鋭い鉤型に奇形化し大半は失われた。 ・デイダラ 強いミストの影響により凶暴化してからは自らの役割を忘れ、あてもなく塔内をさまようようになった。 ・バグ 幼生時に魔石を食することで甲殻が黒く変色したミミックの希少種。魔石の成分が体内で活性化し甲殻の硬度を高めているが、その効果は魔石鉱の中でのみ発揮され、外の世界では失われてしまう。 ・パラミナ大峡谷 緑豊かな土地だったと推測され、ヤクト化後ミストの影響で霜と雪が辺り一面を覆う気候になったとされている。 ・ナイトメア ミストの濃い地に生息しつづけたため、体に蓄積されたミストにより姿が変貌したナイトメアの亜種。体内から溢れ出るミストが蜃気楼のように体を包み、たてがみやひずめからは濃縮されたミストが放出されている。 ・パラミナ大峡谷 ミストの影響でこのような気候になったとする説をとる研究者は多く、ヤクト化する以前は緑豊かな土地だったと推測されている。 ・バルムー フェイスの彫像に強いミストの力が宿り誕生したレアモンスター。 ・ブラッディ バルハイム地下道に漂う強いミストの影響で、邪悪な吸血性をもつようになったスティールの変異体。 ・ブリット グレネードの体に強い魔石の力が宿り誕生したレアモンスター ・フンババボス 獣王フンババが強いミストの影響で巨大化した変異体。 ・ヘルヴィネック 死都ナブディスに漂う強いミストがダークメアに宿り誕生したとされるレアモンスター。 ・ボムキング 大量のミストに導かれサリカ樹林に潜伏。 ・モルボルグレート 霊樹化spirit-tree fluxとはミストを長期的に吸収することで体に変化を及ぼす現象で、他の生命よりも長寿な植物だけに発生するといわれている。 ・ラゴウ ある日を境に、忘れられた王墓内にモンスターが現れ始め、ミストの濃度も上がってくると、制御部分が暴走しモンスターとなった。 ・ラフレシア 左右にもった胞子のうから胞子を放出し繁殖するが、胞子は強いミストに侵されており根付くのは稀。 ・ロックタイタス 魔石の力で巨大化し凶暴化。 ・夜光の砕片による大爆発 ゆがんだミストの渦から世界を滅ぼすほどの力を持つ三体の魔物、フンババ・フューリー・カオスが現世に呼び寄せられる。 |
※“魔” 完全に同じ世界ではなく多少の設定の差異はあるものの、同じイヴァリースが舞台のベイグラトストーリーにおける“魔”とミストは関連するものと思われる。 ミストは古代には魔霧とも呼ばれており、またリドルアナ大灯台に遺された碑文には「ミストの魔」などと記述されている。 ミストには質・タイプ・属性などの違いが地域によってあるとされているのでミストの一種が魔なのではないだろうか。魔は元々魔界にあるものであり、地上ではレアモンデなど一部の場所でしか存在しない。にもかかわらず魔を利用した術である魔法をシドニーやアシュレイが魔がないはずの街中で使用している。メレンカンプが作ったというグリモアとは、魔法石なしに周囲のミストを利用するもので魔が周囲にない街中でも使用可能なのではないだろうか。それならグレイランド事件より後世のSt.イヴァリースで“魔”に全く触れていないと思われるミュートがグラン・グリモアを発動させることができたことの説明にもなる。大洪水の影響で魔法文化が廃れた結果ミストも魔も総称して“魔”という名前が使われているのではないだろうか。 魔は魔界に存在するミストで通常のミストと異なる質があり、それが不完全な死などを招くのではないだろうか。 |
■その他 破魔石を埋め込んだドクター・シドが死ぬ際、肉体が消滅したような感じだった。これは魔による不完全な死と関係するだろうか? |
□ミストカートMist ability |
前バレンディア暦706年当時存在した特殊なアクションで、強大な威力を持ち魔法や技に分類されず、ライセンスで習得できる。 使用するためにはミストカートリッジが必要になる。ミストカートリッジMist Chargesとは、MP(ミストポイント)が凝縮された特殊なエネルギー。MPを最大値までためるとミストカートリッジは1つ充填され、逆に消費してしまうと消失する。ミストカートは機械の動力などにも使われるという。 |
■ミストナック |
■召喚獣 |