世界観

古代キルティア時代Kiltia
 ノアの方舟より以前に剣と魔法の栄えた世界、古代キルティアと呼ばれた時代があったという…。
 偉大な魔法文化は大洪水と共に滅んだがその時代を伺い知ることのできる手がかりが存在する。
それは時の権力者の手によって闇に封印された古文書、“グラン・グリモア”
 今の世に何冊、残っているのかまったく不明だがその本を手にした者は世界を一変させる力を持つという。
 多くの者達がその力を求めて世界中を探し訪ねたが未だにその存在を確認できてはいない。
 いつしか、その偉大な魔導書はこう呼ばれるようになった。“究極の幻想”(FINAL FANTASY)と…。

Long before Noah built his ark,the tales tell of an ancient land called Kiltia... a world where swords and sorcery reigned.

Its learning and power were swept away in the great flood,but one clue to its secrets remained:an ancient book known as the Gran Grimoire,hidden in darkness by the powers that once were.

It is not certain how many copies of the book still exist,but it is said that whoever should hold one holds the power to change the world.

Many lived out their days searching the world for surviving copies,but none were ever found.

It was an illusion, they said. A myth-but one worth dying for.

グラン・グリモアthe Gran Grimoire
 時の権力者によって闇に封印され幾年もの間人の手に触れられることもなかった古文書で古代キルティア時代のことをうかがい知ることのできる手がかりとなっている。読むことのできない不思議な記号や古代文字が記されており遠い昔の英雄たちの物語が記されている。現在何冊残っているか不明だが、世界を一変させる力を持つ偉大の魔導書として、いつからか“ファイナルファンタジー(究極の幻想)”と呼ばれている。多くの者達がグラン・グリモアを求めて世界中を探したがその存在は確認されていない。田舎町St.イヴァリースの中でも、一際さびれた一軒の本屋の片隅に眠っていたが、主人公達に発見される。彼らが本を開くと、世界は剣と魔法の世界イヴァリースに一変する。
 グラン・グリモアの古代文字についてリッツはもとはラテン語かと発言しており、後から訳をつけたしたことによる書き直しを指摘している。
 古代の呪文というアルタ・オロン・ソンドス・カミーラAlta oron.Sondus kameelaという記述がされており、これが魔法の発動に関係したのかは不明だがミュートが唱えている。古代語は音に多くの意味が置かれ、良い音は良いものを指すという。シド曰くこの呪文の響きは良いものだというが意味は不明。
 マーシュはモンブランにイヴァリースの
5つの種族をゲームで見たと発言しているがグラン・グリモアを読んでいるシーンでも5つの種族は登場しており、ラジオ版では本には種族・魔法・魔方陣や怪物についても記述があったとなっている。
・ストーリー原案における設定
 Final Fantasyと呼ばれる英雄譚に呪文書。
 最終的にプレイヤーが手に入れるアイテムで初期設定ではアイテムヘルプに第12巻であることがわかるとなっている。
 物語は慈悲深き砂漠の応が亡くなり、若く美しい女王の誕生から始まる。
 女王に仕える若き見習い騎士は女王を滅ぼそうとする悪しき帝国に戦いを挑む。
 帝国の前に幾度となく命を失いかけるが、志を同じにする仲間の助けによってさまざまな苦難を乗り越える。
 そして最後には帝国の悪しき野望をうち砕き、世界に平和が戻るという英雄譚。
※原案の設定ではFF12の主人公はレックスだったような感じにみえる
セント・イヴァリースSt.Ivalice
 かつては大陸からの移民や貿易商で賑わった港町だったが今ではただのひなびた田舎町となっている。主が代を替える度に運よく取り壊しの危機から逃れたような幾つかの古い建物がかろうじて歴史を匂わす町並み。
 世界が一変し、イヴァリースとなる前は、剣と魔法の世界ではなく、テレビや自動車、ラテン語が存在しており、暦は太陽暦が使われている等現代の世界と変わらない。異世界イヴァリースにはセント・イヴァリースの住人全員が来ているらしい。
 またFFTA2の現実世界もルッソの制服がマーシュ達の制服と同じであることや成長したミュートが登場することから前作から年数が経過したSt.イヴァリースと思われる。
 アメリカの田舎の港町、シカゴやボストンをイメージしたとのこと。
異世界イヴァリースIvalice
 マーシュ達が開いた究極の幻想(Final Fantasy)と呼ばれる一冊の古びた書物、究極の魔導書「グラン・グリモア」がひなびた田舎町St.イヴァリースを剣と魔法の世界イヴァリースに一変させた。
 異世界イヴァリースは混沌と秩序が危ういバランスで成り立っており、殺し合いと戦争を禁止する法と秩序がすべてを支配する世界。漠然とした輪郭しか持たないワールドマップは混沌を示し、究極の存在ジャッジが秩序を形作る。
 マーシュ達が現実世界から逃避してできた世界であり、彼等が遊んでいたゲーム
「ファイナルファンタジー」(FF12)と彼等が読んでいた古文書「グラン・グリモア」に記された遠い昔の英雄譚などの影響を受けて作られた世界である。
 異世界にはFF12のオリエンタルな世界観が入っており、FF12の一部の登場人物・種族・召喚獣などが登場。ヴィエラ族やバンガ族は幼い主人公達がイメージした設定で、かわいらしいデザインとなっている
 このようにFFTAにはFF12につながるいくつかの仕掛けやつながりがあり、FF12の世界観・秘密が想像できるだろうと説明されている。しかしFF12とFFTAのイヴァリースは全く別物の世界であり、それぞれ独立したゲームで片方を遊んでいなくても楽しめるとも説明されている。

ファイナルファンタジーFinal Fantasy
 一変した世界は、主人公が遊んでいたゲーム「ファイナルファンタジー」の世界そのものだったという。勇者がいて、物語があって自由に冒険できる。その中でFFTAで登場した種族も登場している。彼らが遊んでいたFFこそファイナルファンタジー12である。
種族
 異世界イヴァリースは人間の他に4種類の種族が存在。それぞれ文化をもち、習性・能力など大きく違う。
 FFTAの種族は、幼い主人公達が遊んでいた
TVゲーム"FF"(FF12)に登場する種族からイメージした設定で、かわいらしいデザインとなっている。
 主人公達が本を読んでいるシーンでは、以下の種族と共に文字の羅列が表示されていたので、
魔導書グラン・グリモアにもこれら種族の記述があると思われる。種族が紹介される前に一字だけ表示される文字(以下参照)には何か意味があるのだろうか。
人間族Human(王者)
 もっともスタンダードな種族。突出した能力はないが、基本的になんでもこなすことができる。比較的物理攻撃に長ける。
守護神:背徳の神帝マティウス
バンガ族Bangaa(猛者)
 トカゲのような尻尾を持っている。気性が荒く好戦的。肉体は強靭で、腕っぷしの強さを活かした攻撃を得意とする。彼らにとって「トカゲ」と呼ばれることは最大の侮辱であり、禁句であることはイヴァリースでは常識。山岳都市スプロムに数多く住む。しゃべる時、んがンになる(海外版ではしゃべる時、SがSSとなる。例えばSTOPがSSTOPに)。泳ぎが得意。寒さが苦手。
守護神:憤怒の霊帝アドラメレク
ン・モゥ族Nu Mou(賢者)
 争いを嫌う穏やかな種族。気の流れを読み、時の流れを操ることができる。全ての種族の中で一番魔法に関する能力をもった種族で、どの種族からも一目を置かれている存在。砂漠の都カドアンが彼らの街。
守護神:堕天使アルテマ
ヴィエラ族Viera(狩人)
 気高く麗しい女狩人。しなやかな体格を活かした俊敏な動きが特徴で生まれながらのハンター。とがった耳は敏感な聴力を持ち精霊と交信することができるという。その集中力は凄まじく、特定の部位までも的確に狙い打つことができる。植物を傷つけるのを嫌う。女性しかいない。
守護神:審判の霊樹エクセデス
モーグリ族Moogle(才人)
 手先が器用で機械工学が得意な種族。好奇心旺盛で世話好き。また、ちょっとしたいたずらや人を驚かせることも好き。それは人を喜ばせるためだが度がすぎることも。魔法能力に長け、どちらかといえば、好戦的であるため黒魔法を得意とする。飛空艇貿易でさかえたバクーバが彼らの街である。語尾にクポがつく。
守護神:暗闇の雲ファムフリート
クランClan
 主人公達がファイナルファンタジー(FF12)を遊んでいた影響で、イヴァリースの独自の文化といえるクラン(共同体)クエストが異世界でも存在する。
 異世界におけるクランとは、「種族を超えた同志が集まり、イヴァリースにおける種族や地域ごとに依頼を請け負う便利屋組織の総称」である。クランへの参加は簡単でリーダーがメンバーに紹介するだけでよい。リーダーは友情の表彰状が必須らしい。
 世界各地に存在し、マーシュ達はクランを通じて、イヴァリースで発生する様々な依頼事である「クエストMissionを請け負う。クランは主にクエストを引き受けることを生業としており、引き受ける仕事は荒っぽいものが多く、その分収入も大きく様々な情報を手に入れることができる。
 多くのクランはパブに集まるため、噂話やクエストはパブに集まる。請け負いたいクエストには情報料を支払い契約を交わす。パブではイヴァリース観光協会主催の旅行の受付なども行う。
 クエストをクリアすると報酬やアイテム、情報を入手できる。また多くのクエストには制限日数が存在する。仕事料が安いものは難易度も低いが報酬も低い。反対に仕事料が高いものは難易度も高いが報酬も高い。
 クエストの公開にはパブ組合が関与しており、超級(ランク6以上)のクエストの公開を控えていたが後に解禁を発表した。
 ボルゾイクランの台頭によって、全クランを巻き込んだクラン同士のなわばり争い、クラン競争Clan warsが始まる。なわばりを広げることでアイテムが低価格になったり、パブでサービスがうけられたりといったメリットがあるため競争が激化。国中をうろつき、他のクランとエンゲージする者達まで現れる。この余波によってワールドロウの強化が行われ、一部のクランが反対運動おこす事態となる。
(FFTの儲け話をクローズアップしてFFTAではクエスト制が採用されたとのこと)
クランセンターClan Center
 SOSの花火を確認し、他クランに救援の依頼など行ったり、強盗クランBandit clan (仕事をうばったり、不意打ちで襲いかかったりする悪質なクラン)の取り締まりを行う。また、クラン加入希望者をクランに紹介する
■新興ドネッドクランClan Doned
 急成長しイヴァリース最大のクランになりつつある。リーダーはめったに姿を見せない。ドネッドの所属していたクランだろうか。
クランリーグClan League
 最高のクランを決めるリーグ戦。審査は人気投票と、クラン同士がたたかうエンゲージがある。人気投票は強いクランにかたよりがち。昨年の優勝はヴィエラ族ヴィリひきいるブラウンラビッツ。大会委員長はシド。決勝はベルベニア王宮前広場で行われる。
□歴史関連
神代the dawn of time
 アルケオデーモンやアパンダはこの時代から生き続けているという。
神話の時代
 神竜Wyrmgodがいたという時代。ディーテ平原に遺跡があるという。
四神竜オグマの伝説
 四神を統べ、人の力をはるかに凌駕するといわれる伝説のドラゴン。伝説やお伽話と思われていたが実在。ローダ火山で突如復活し、地脈の流れを変化させる。また復活を知った風水士がこのままではイヴァリースは破滅すると語っている。
エダローア教Edaroyan
 古代に信仰された宗教。その聖典は現在4冊しか残っていない
魔道士狩りhunt down rogue mages
 詳細は不明だがかつて行われており、メイジマッシャーが用いられていたという。
古代ミシディア期Mysidia-age
 この時代の魔法の合金はミシディア合金と呼ばれ、作り方を知っている者は少ない。
古代王国期the age of Kings
 この時代にお金として使われていた古金貨や古代札束は美術品として価値がある。ガイウスカリグは古代王国期に作られたブーツで王国の兵士が愛用した。
 ナルガエ洞穴に遺跡がありはるか昔から遺跡を守る「遺跡の守護者」によって守られる。
 また遺跡には古代王国期に作られた侵入者を見つける魔法がかかっている一つ目の石像が設置されている。
 古代文書等にかかれている古代文字はいまだに解読されていない。
古代イヴァリース王国
 数百年前、当時強力な魔力の持ち主であった王が国全体に強力な「法」を定めるマジックスペルを完成させる。これによってロウが制定された。王は同時に、ロウの管理者としての力を持つ「ジャッジ」を組織し、ロウを違反する者のとりしまりを行った。
 その他古代イヴァリースの王は琥珀の谷に離宮を作ったとされ、琥珀の谷は王族の谷the Royal Valleyとも呼ばれるようになった。
■300年前
ローダ火山活動休止
アイセン13騎士the Aisen 13
 英雄ガオルの歌で登場する騎士ガオルなど伝説の13騎士the thirteen knights of legend。騎士達の聖地といわれるアイセン平原で戦ったとされている。古の英雄達である13騎士の名を継ぐ者は今はいない。
英雄ガオルの歌"The Hero Gaol,"
 
英雄ガオル勇者リネの物語。全4章の他に外伝がかかれている。
英雄ガオルの物語・第1章Chapter 1
 琥珀色の瞳を持つ騎士ガオルは、モーグリの友人リネとともにイヴァリース各地を旅していた。ある日ガオルは、コリングの森にすむ赤腕の魔物のウワサを耳にした…。
 ガオル達によって赤腕の魔物は退治されたという。
英雄ガオルの物語・第2章Chapter 2
 アイセン13騎士のひとり、騎士ガオルはモーグリの友人リネとともにイヴァリース各地を旅していた。ある日、2人のもとに手紙がとどいた。アイセン城がおそわれたのだ!
 アイセン合戦場で13騎士が集い、共に戦ったとされる。
英雄ガオルの物語・第3章Chapter 3
 双剣エーヴュアの使い手、騎士ガオルはモーグリの友人リネとともにイヴァリース各地を旅していた。ある日2人は、デライラの遺跡にすむ魔竜の退治を頼まれる…。
 ガオル達によって魔竜ゲルランドは退治された。
英雄ガオルの物語・第4章Chapter 4
 月の乙女エヴレンの恋人、騎士ガオルはモーグリの友人リネとともにイヴァリース各地を旅していた。ある日、2人はサリカ城主に招かれる。それはガオルの命を狙うワナだった!
 剣をつきたてられ致命傷を負いながらもガオルは赤のエーヴュアで反撃し、城主を討つ。
英雄ガオルの物語・リネの章Epilogue
 英雄ガオルの死をみとったリネは、彼の剣を手にイルート砂漠へ消えた。いつの日か、剣をうけつぐ者がくると信じて…。
 青のエーヴュアは勇者リネと共に墓に埋葬され、剣を受け継ぐ者が現れるまでモーグリ達によって守護されることになる。
第一次ミスリルラッシュthe 1st Mythril Rush
 ツァボラ洞窟のミスリルは掘り尽くされたとされる。鉱山経営者の祖父生前の話。
■ゲルタイ組The Gertai Band
 かつてはイヴァリースの半分を支配した裏の組織。現在はバルド組と抗争中。
イヴァリース王国the land of Ivalice
 現在、女王レメディとその夫でジャッジマスターであるシド、王子ミュートが王族として君臨している。ロウを制定しているのも彼ら王族。王族は国民からの人気も高い。また、シドは王女・王子と夫婦・親子関係であるものの同時に主従関係を結び、レメディやミュートに仕えている。宮廷の秘密主義は徹底しており、謎も多い。
 マーシュは砂漠の国と表現しており気候は温暖、王国は半島にある。これはFF12の
ダルマスカ王国が元になっているためと思われる。
謁見の日Audience Day(Present Day,Gift Day)
 宮廷の恒例行事、レメディ女王とミュート王子の謁見式。この日は別名「贈り物の日」と呼ばれ、さまざまな品物が献上される。謁見は誰でも希望でき、コネがあれば確実に宮廷に入ることができる。あるいは贈り物の中身次第で宮廷に入ることもできるという。
 謁見の日が迫るにつれて、製品造りの材料として最適といわれるマテリア晶石の値が大幅に上がる。
 謁見の日の贈り物の材料として需要が高まるためである。
■イヴァリース王国その他
ベルベニア御前試合Bervenia Tourney
 毎年王族が観戦する御前試合は王宮の中庭で開催。王宮トーナメント
Battle Tourney・王宮魔道大会Mage Tourney・王宮水泳大会Swimming Meetの三種類が存在する。ベルベルニア大会事務局が運営。
御前会議
 王族が参加した会議と思われる。種族差別ゼロなど採択され、愛護カードが安くされる
王宮兵士長
 タルワールが贈られる。
・巡回兵士
 王宮を守るため、ベルベニア周辺を巡回する。頭がかたく、説明をきかない。
女兵士
 王女を守る女兵士はプリンセスガードを持つ。
イヴァリース三賢者the three sages of Ivalice
 南の賢者ケスパス・東の賢者バストラ・西の賢者メルミンのことで、魂の石を錬金するために立ち上がる。
 メルミンは炎・風の刻印から知のセフィルをバストラは地と水の刻印から力のセフィルをケスパスは知と力のセフィルから魂の石を錬金する。
ロウLaw
 数百年前、当時強力な魔力の持ち主であった王が国全体に強力な「法」を定めるマジックスペルを完成させる。国王によってイヴァリース全土に"ロウ"(イヴァリースの理とも言われる絶対的規則)が敷かれ、ロウを定める術は代々国王のみに伝えられた。ロウの制定と同時に、王はロウの管理者としての力を持つ「ジャッジ」を組織し、ロウを違反する者のとりしまりを行った。
 すべての争いはエンゲージ(契約)と呼ばれ、ロウに従って執り行われる。
 エンゲージには秩序の番人ジャッジが必ず立ち会い、ロウランク
Law Rankings(アイテム禁止 R2-4601のようにロウランクと数字を用いたものをロウ番号という)で管理されたロウを監視・裁定する。彼らの審判から逃れることはできない。そのためバトルは健全な競技となっている。また敵を戦闘不能にした者にジャッジポイントを与えるのも彼らの仕事の一つである。
 ロウを破った者にはジャッジから警告のロウカードであるイエローカードが与えられ、一度のエンゲージでイエローカード2枚もらうと退場のロウカードであるレッドカードが与えられる。重大な反則の場合即退場もある。ただし例外として絶対にレッドカードを受けない者が存在する。レッドカードをイエローカードに変える特別なロウで守られており、リボンのマークが保護されている者の証。
 警告や退場を受けた者は、エンゲージ終了後ジャッジの裁定(ジャッジメント)を受ける。処分はロウ違反によるエンゲージの影響の大きさとイエローカード・レッドカードの累積枚数で決まり、罰金やアイテム没収などを課せられる。
 エンゲージで退場させられた者は裁定後、山岳都市スプロムにある正義と法の支配する場所「プリズン」と呼ばれる施設に一時的に送られる。プリズンを訪れれば面会は可能。
 プリズン送りにされた者は一定数のエンゲージの間収容される。保釈金を積むことで期間を短縮して解放したり、ギルと一定期間の拘束により累積カードを無くす免罪ををさせることが可能。免罪の際支払うギルや拘束期間は累積カードの枚数・種類によって決定され、期日が来てもプリズンに引き取りに来なければ解放されない。
 ロウには、その行動を行うことでジャッジポイントが付与される推奨ロウRecommend Lawと呼ばれるものがある。
 ロウを定めるの中には個人に特殊なロウをかけることも可能で女王レメディがレドナにかけた守りのロウ「フォーチュン」fortune lawはあらゆる攻撃を無効にする。
 王子となっているミュートのわがままでロウは日毎に変わる。ミュートが嫌いなことがロウの対象となるという噂もある。ワールドロウはクラン競争の激化の余波によって強化されていく。このようにしてこの世界はかろうじて秩序が保たれている。
ヤクトJagd
 イヴァリース中に効力を持つとされる「ロウ」。しかし、例外的にその力の及ばない地域がある。それらの地域は「ヤクト」と呼ばれ、ジャッジの派遣も行われないことから、文字通りの無法地帯と化している。ロウの拘束力をうけないというときこえはいいが、それは同時にロウが封印している「死」の存在を意味する。そのため、特Aクラスの犯罪者ですら、ヤクトにはあまり近よらないと言われている。モンスターと人間の混成クランといったありえないはずの組み合せもヤクトではめずらしくない。現在王国には
ヤクトは3箇所存在している。
ジャッジJudgeWatch
 古代イヴァリース王によってロウが制定されると同時にロウの管理者としての力を持つ法の番人「ジャッジ」が組織され、ロウを違反する者のとりしまりを行った。エンゲージに必ず立ち会い、ロウを監視・裁定する。
 イヴァリースの真実を司る白銀の騎士ジャッジには聖なる剣ジャッジメントソードが与えられるが、彼らは戦うことがなく、剣を鞘から抜くことがないため剣と鞘を鎖でつないでいる。
 すべてのジャッジの頂点であるジャッジマスター
Judgemasterには女王の夫であり最強の剣士でもあるシド・ランデルが就き、ジャッジ達を率いている。ジャッジマスターのみ使用を許されたアドバンスト・ロウは、発動すると対象者がなにか術を使えば即座にプリズン送りにできる。
 FF12における秩序を守る正しき騎士団だった頃の
ジャッジが元になっている。
ロウカードLaw CardとアンチロウカードAntilaw Card
 ロウカードは体制側が使用するイヴァリースのロウを司るカードの総称で太陽のシンボルが描かれている。主にロウを新しく追加するアタッチタイプを指すが警告のイエローカードや退場のレッドカードもロウカードに含まれる。
 アンチロウカードは、エゼル・バルビエがロウカードをもとに研究し発見した「ロウ」を無効化にする「カウンタールール」の秘術を封入したもので月のシンボルが描かれたカード。アンチロウantilawsと省略して呼ばれ、ロウを打ち消すためカウンタータイプという。なかにはロウに設定されたランクごとに打ち消す効果のあるカードやすべてのロウを打ち消すカードもある。強力なアンチロウは琥珀によって精製される。王国側はこのことを危険視しており、エゼル・バルビエに賞金をかけている。
 ワールドロウに対抗する手段としてロウカードが使用されるため、エゼルがカドアンで開いたカードキーパーという店でトレードが行われる。トレードするためにはランク合計がレートを満たさなければならない。レートは日によって変わる。
Blank Cardブランクカード
 新しいロウ実験用のカード。一部不正を働くジャッジ達によって漏洩。役人達が勝手なロウを作り混乱を招いた。
seals of immunity免除の保証
 一部不正を働くジャッジ達によってレッドカードの免除が100000ギルで取引され、ジャッジが不公平になり混乱を招いた。
■ジャッジの独立
 ジャッジマスター・シドがジャッジを王宮より独立させると宣言、女王もそれを承認。これにより、今まで宮廷の影響力が強かったジャッジが宮廷からの干渉をうけない、完全な中立組織となった。
ジャッジその他
 ジャッジなら正義の表彰状を必ず持っている。
 その正確さからベルタ社の時計を広く使っている。
 ジャッジ魔法担当部門the magic judge の休暇によって魔法関係のカードが安売りになる。
 ジャッジの着るジャッジコートはイヴァリースの子供のあこがれ。
クリスタル・神獣Crystal&Totema
 世界をつなぎとめるくさびthe threadとして強大な魔力を持つ結晶体(ゾディアックストーンと同じ形)が5つ存在する。一説には宮廷が作った魔力の結晶といわれるが、宮廷はこれを否定している。その魔力はイヴァリース全土に影響し、周囲の動植物がおかしくなり、モンスターの狂暴化などを引き起こしているとされている。
 クリスタルは遺跡のような「空間の狭間」a wrinkle in spaceにあり、ひずみseamsが入り口となっている。クリスタルはこの世界のバランスを保つ結晶であり、クリスタルの破壊はイヴァリースを滅ぼし、世界に混乱をもたらすとされているため5体の神獣によって守護されている。

クリスタル

ひずみ

神獣

ヴァルゴ
Virgo
ローダ火山  ン・モゥ族を司る堕天使アルテマ

リーブラ
Libra
プリズン ヴィエラ族を司る審判の霊樹エクセデス

カプリコーン
Capricorn
ナルガエ洞穴 バンガ族を司る憤怒の霊帝アドラメレク

アクエリアス
Aquarius
ユレー川
モーグリ族を司る暗闇の雲ファムフリート

パイシーズ
Pisces
デライラ砂丘 人間族を司る背徳の神帝マティウス

 この神獣達の名は宮廷でも限られた者しか知らない。
 彼らは主であるリィ・グリモアに遣わされており、各種族と共に生まれ、各種族を象徴している。彼らに勝利すると守護していたクリスタルが破壊され、それぞれ祝福する種族がその力を借りることができるようになる。
 クリスタルの力の元になっている魔力は人々の
なにかを望む心より生み出され、神獣や種族をも作り出した。魔力がクリスタルばかりに集中し、神獣の力が弱くなるといったこともある。
 神獣はFF12で登場する召喚獣が元になっておりクリスタルはゾディアックストーンであり、FFTの
魔法陣では処女宮はアルテマ・磨蝎宮はアドラメレクの名前が刻まれているが、天秤宮はSEL・宝瓶宮はCHERAUB・双魚宮はLEVIATHANの名前が刻まれており、エクセデス・ファムフリート・マティウスの名前はない。この3体は歴代FFのボスキャラの名前が使われている(マティウスはFF2、暗闇の雲はFF3、エクセデスはFF5)。
 また、神獣達は空間の狭間にいるということだが、前作のアドラメレクがとらわれていたという"狭間"からきているのだろうか。

■リィ・グリモア
 女王レメディは全ての望みを集め、全ての望みをあらわす存在。そのため世界は望みで形成され、現実世界と幻想世界にくさびをうつ。クリスタルを全て破壊したとしても彼女の存在によって世界を元に戻すことはできない。この世界は主人公達がプレイしていたゲーム「FINAL FANTASY」の世界となっており、基本的にはミュートの夢によって作られている。母レメディは生きており、父親シドはジャッジマスターという権力者、ミュートは王子といったように思い通りの世界となっている。またリッツの白くならない髪や剣でモンスターと戦う世界、ドネッドの健康な身体、魔法の使用といった願いが叶っている。世界が元に戻った時この世界がどうなったか不明だが、シドは自分達が望み世界が変わり、自分達が願って世界が戻るのならば、自分達がこの世界が続くことを願えば例え自分達がこれなくとも世界は残るのではないかと解釈している。
□その他
アルテマUltimaとオメガOmega
 アルパを原初魔法として
究極魔法アルテマ(FFT)、そして対をなす究極の闇魔法オメガが生み出された。更に究極魔法アルテマから派生してアルテマショット・アルテマシアー・アルテマブロウ・アルテマソード・アルテマチャージが生まれた。
 究極闇魔法オメガは負の力を解き放つ闇魔法として実際行使されているが、究極魔法アルテマ自体は登場しない。
飛空艇airship
 飛空艇貿易でバクーバは栄えており、飛空艇工房・飛空艇技師が存在。飛空艇で異国や他の大陸へ交易が行われる。小型の飛空艇による個人貿易がひそかなブームを呼んでおり、めずらしい品を買いつける商人も多く、
交易品をあつかう店がふえている。ノノがブリルランテを交易船として飛空貿易を始め、新しい大陸に行けた時、個人の交易商人を相手に交易品を仕入れ店に卸している。
 ラジオ版では拠点間の移動で利用される乗り物となっている。ただし、チケットがかなり高い。
 FFTAの世界観の元となったFF12では
天かける飛空艇が大空を埋めていた時代の物語。
チョコボChocobo
 ジャッジ達が騎乗している動物。赤チョコボなどの種類も存在。好物としてギサールの野菜が有名。
 チョコボ牧場などがあり、手入れが大変な皮をとる季節(才人の月)がある。その卵はひとかかえほどあり、高蛋白質、高コレステロール。
 チョコボの形をしたチョコボパンが子供達に大人気。詳細は不明の軍チョコボWar chocobo にはペイトレールを用いられたという。
冥府hell
 ハデスの弓は冥府へ招き寄せるという。
天空の聖騎士the Knights of heaven
 神の使いで聖騎士の盾をもたらしたとされる。
錬金術Alchemy Skill
 物質を変化させる術。異世界イヴァリースではこの術を使いこなす魔道士を錬金術師と呼ぶ。錬金術を極めたアルケミストを精錬術士と呼び、彼等の万物にはたらきかける究極の錬金術を精錬術Hermeticsと呼ぶ。その手にかかればロウすら変わるという。
 錬金で使われる素材としてはアリーマンの羽・テラクオの花・ミスリル銀(錬金方法によっては毒が発生する)・リーズストーン・マテリア晶石・トンボの羽・生者の魂から作るといわれる錬金の秘石など。
 錬金の秘術によって作られるものとしてアーリマンの妖目・生命の水・ニセギル・黄金タケ・ラブポーション・マテリアアーマーなど。
 また特定の素材と賢者と呼ばれる高い技術を持つ者によって錬金されるものとして水と土の刻印で力のセフィル、炎と風の刻印で知のセフィル、力のセフィルと知のセフィルで魂の石が錬金される。。
 ン・モゥ族の暮らすカドアンでは錬金術が非常に盛んであり、錬金術師の多くがン・モゥ族。
機工学
 飛空艇や銃などの機械に関わる学問・技術。
 銃はモーグリの機工士が作り出す武器とされる。機工士の一派としてカラクリ士が存在し、発明したカラクリをパンドラの箱に入れて持ち歩くという。赤・青のゼンマイ・緑の歯車・銀の円盤・金の電池・黒い塊・虹色の磁石・黄色いバネなどがある。
 機工士見習いのノノが飛空艇を作ったりもしている。
 その他あまたの名工達が機工術を生み出してきたゼゼナ鉱山、古の機工術を再現して作られたロストガンなどがある。
 FFTやFF12でも機工は登場する。
■イヴァリースの
イヴァリースに定められた暦
王者の月20日Kingmoon
猛者の月20日Madmoon
賢者の月20日Sagemoon
狩人の月20日Huntmoon
才人の月20日Bardmoon
ちなみにFFTAトップページの月日は日本版FFTAの発売日を王者の月1日として算出。

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