□世界観
グリモアGrimore
 魔道書全般を指す言葉。
 ファイアなどの魔法を覚える時に用いる書物などもグリモアのひとつ。
 この基準で考えればイヴァリースにはグリモアがあふれているが。日常的なものとなっており、それらをグリモアと呼んで区別することもなくなりつつあるという。
 しかし今なおグリモアと呼ぶふさわしい性質を持った魔道書が存在しているのもたしかである。
※グリモアはイヴァリース関連作品として個々の作品の世界観をつなぐものであるとのこと。
□究極の書、グラン・グリモア
 それがいつ、誰によって作られたかはわからない。
 また、その魔道書はただ一冊のことをさすのか、あるいは複数冊存在するのか、それすらもはっきりしないという。
 グラン・グリモアについて書かれたある書物によれば、その魔道書を手にした者は世界を変える力を得るとあるが、その存在が伝説となりつつある今となっては、真偽を確かめる術はない。
□封穴のグリモア
 異界に通じる穴を開いたことで不毛の地と化し大陸より切り離された禁域ヤクト・ゼレイアの穴を防ぐため、その存在を知る魔道士達が呪文を作り上げ、それが封穴のグリモアとなった。
 ルッソの通う学校の図書館に存在しており、古い本の表紙は黒ずみタイトルは見えないもののホーリーウィンに似た紋章が描かれ、剣や魔法使いの挿絵が入っている。しかし途中から空白となっており、「空白を埋める者、その名を告げよ…」と書かれている。名前を書き込んだルッソは光に包まれ過去のイヴァリースへ旅立った 。グリモアがルッソの生きる力を選んだという。
 ユトランドに現れたルッソのベルトのバッグの中の手帳となっており、この手帳にはルッソが図書室から来たことからイヴァリースでの冒険が勝手に綴られていく。
 日記のような内容だが、人間についての記憶、生をつづる言葉に強い力が宿り、その量が多ければ多いほど力は強さを増していく。 ルッソが力の源となりグリモア自体が強力な力で守られている。
 ルッソの行動によって力を貯め、空白が全て埋まれば本来の魔法の力が解放される。その力を使うことで元の世界(元の時代)へ帰ることができる。
クランClan
 クラン(共同体)とはモブ登録されたモンスター退治を生業とする団体。
 個人や自衛団などでは対処しきれないような事態が発生した場合に呼ばれ、収拾にあたる。特に早急な対応が必要な場合は、手配に時間のかかる国軍よりクランに対応を要請することが多い。モンスター退治や苦情処理は軍も行っているが全部手が回らず、溢れている部分をモブとしてクランが退治するため、多くの自治体がクランを利用しており、また為政者もクランの活動を広く認めている。
 数年後のユトランド地方ではモンスター退治だけでなく様々な依頼「クエスト」を解決することを生業としている。年数が経過した変化なのかユトランド地方だけでの話かは不明。
 またユトランドのクランは戦闘をエンゲージと呼んでいるが、これは
ハントループ」がレアモンスターと戦うことの呼び方だった。これも年数の経過によるものだろうか。
 ほとんどのクランは行動区域を制限しておらず、国や宗教を越えて活動している。
 イヴァリースには100近いクランが存在し、冒険者達が所属している。モブ狩りの依頼は一度クランに集められ、各地の酒場などに配布され掲示板に掲載される。どこの掲示板でも情報は同じとなっている。
 クランメンバー
Clan Member(会員)の仕事は、パブでクランの拠点で報償と引き換えに依頼を受けたり、急ぎの依頼や難易度の高い依頼を紹介する人助け業である。ユトランドにおいてはパブでクエストの情報料を支払ってクエストを受ける。
 クランの拠点(ガリークランなど拠点を持たないクランも存在する)では、モブの情報や酒場には貼り出されないレアなクエストの情報を得ることができる。情報収集を専門に行う会員などもおり、会員同士様々な情報のやり取りがある。
 会員には個人別のクランランクが設定されており、モブやモンスターを討伐していくことでクランポイントが貯まってランクが上がる。クランはメンバーにランク相応のモンスター退治をふりわけており、相応の報償が受け取れる。ユトランドではクランランクの制度はない。
ハンターHunter
 モンスター退治を専門に行う者達をハンターと呼ぶ。凶暴魔物や貴重な素材が採取できるモンスターを狩ることを生業とする。彼等が採取する素材は「おたから」と呼ばれ、装備品や消費アイテムの材料となる。これらを
 クランに所属し、モブ登録されたモンスターを退治することで報酬を受け取るハンターやレアモンスターを狙い未然に被害を防ぐハンターが存在する。
 元々の意味である狩猟者の語源は彼等が憧れを抱き尊敬しているというヴァルチャーである。
 また犯罪者を捕まえて報奨金を稼ぐのは賞金稼ぎHeadhunterでありハンターとは別。しかし数年後のユトランドでは賞金稼ぎもハンターと呼ばれている。
ジャッジとロウ
 数百年前ユトランド一帯を治めていた大公ボドニスが無益な争いを避け、平和を維持するための新しい法として宮廷の魔道士ラザフォードに作られたとされており、ユトランド全域にかけられている強力で特殊な魔法。
アルケイディア帝国公安総局(通称ジャッジとは無関係であり、その役割および由来からその存在が独自であることをうかがい知ることができる。
 ユトランドには魔力の泉ともいえる場所があり、ジャッジはそこから生まれる魔力を利用した半永久的な魔法機構、契約を取り持つ魔法的存在、いわばゴーレムのようなもの。白銀の魔石が元となっており、ジャッジから取り出すことが可能と思われる。契約の力が誤って使われぬよう審判を行うジャッジには自らを守る剣と鎧が与えられている。ジャッジ付のクランでは負傷はしても死ぬことはない。争いで命を落とさずにすむ効力を受けるにはジャッジに誓ってロウを守る必要がある。これはジャッジの力の悪用を避けるためであり、受けたい人だけが受けられる自由な構造をとるためのものである。すべては魔法力学で説明のつく仕組み。
 ジャッジ付のクランではエンゲージ突入前にロウカードでジャッジを呼び出すことで、エンゲージ中に守るべきルール「ロウ」が一つ決められ、ロウを守っている限りは「クランアビリティ」と呼ばれる恩恵や戦闘不能の回復が可能となったり、エンゲージ後のボーナスアイテムが与えられる。ロウを違反した場合ジャッジは封印され恩恵はなくなるが、エンゲージ終了後ジャッジも戻ってくる。
 腕の立つクランはジャッジを連れるメリットはあまりない為ハンターの中にはジャッジ連れのクランを臆病者と蔑む者もいる。ハンター自身自由気ままな者達が多い為ロウの束縛を嫌う傾向にある。
 犯罪組織「カミュジャ」はジャッジを封印する術を開発したが、精錬術士エゼルはジャッジを物理・魔法的干渉を完全に無力化するカードを精製している。
※FFTAのロウの設定を元にしていると思われる。
※ジャッジを封印する術
 イシュミ・エイ・ヤーム・ビル…。
 大いなる英知のもとに命ずる。
 その忌まわしき束縛を断て!
※ジャッジが着ているコートはジャッジコートと呼ばれる
称号
 ユトランドではランクはないが、ジャッジがいるうクランでは名声を得る為に句乱歩印尾と引き換えにクラントライアルに挑戦することで称号を得ることができる。
 上位の称号を持つクランにはその名声にひかれ、クランへの加入希望者が現れる。
■オークション
 ユトランドでは以前、エンゲージでクラン同士エリアのなわばり争いをしていたが、治安悪化や負傷者が続出した為、平和的にクランの力を見せられる場所としてエリアの支配権を競り合うオークションが年一回期間限定(20日間)で開催されるようになった。エリアの支配権はユトランド一帯で公認されている。
 オークションでは参加料をクエストを成功させるともらえるクランポイント(CP)で支払い、専用のチップ・トークンを受け取る。トークンは1ポイントから5ポイントまでの四種類あり、途中で補充することはできないが資格があればオークション開催前に購入することは可能。
 エリアを競り落としたクランはエリアチャンプと呼ばれ、パブでのクエスト情報料が安くなったり、エリアでの特産品が手に入るなどのそのステータスは絶大。またチャンプの地位は次のオークションまでという期限付き。
 オークション会場はユトランドの5つの領地の5つの町でそれぞれ各エリアが競りに出されるが、一領地全てのエリアを制覇するとリージョンキングとなりより絶大なステータスが手に入る。ルッソが現れた時代の数年前からリージョンキングは誕生していない。
 またオークションで各レコードをマスターすると特別なギフトが与えられる。
※異世界イヴァリースの方ではオークションではなくエンゲージによるなわばり争い、クラン競争があった
■クラントーナメント
 ユトランドの各地方ではクランによるトーナメント戦が行われる。
 カモア・カップ、グラス・カップ、モーラベルラ・カップ、フロージス・カップ(代表者1名による代表戦)、ゴーグ・カップなどがある。
□神獣
 イヴァリースには人々が直接関わることのできない世界が存在する。魔界、天界、幻獣界…これら目に見えない世界の総称が「異界」。
 神獣とは、その異界に生を受けるもののひとつである。その存在の位置づけは各地方ばらばらで、神の使い、守護者、あるいは大罪人などさまざまである。
 通常、イヴァリースから異界への接触はできないが、ある条件を満たせば一時的に異界の力を具象化することは可能である。召喚士が契約を交わして幻獣を呼び出すのが一例。
 それは神獣も同様である。
 はるか東方の地では、魔力による封印を解き放つことで神獣を従者としたという伝説が残されている。
 ユトランドにおいて、特定の魔道器を通じて神獣を召喚できることが判明しているが、おそらく具象化されている力はごく限られたもの。
 本当に神獣の力を得るためには、神獣と同調し、心身を融合させることが不可欠。
□世界情勢
 バレンディア大陸の大半を支配するアルケイディア帝国とオーダリア大陸中央部を支配するロザリア帝国は200年以上に渡ってイヴァリースの覇権を争っており、来るべき大戦に備え少しでも周辺諸国を自陣営に組み込もうとお互い版図を拡大していた。
 前バレンディア暦704年、アルケイディア帝国が、バレンディア大陸南西の小国
ナブラディア王国とその隣国でオーダリア大陸東部ガルテア半島を統治するダルマスカ王国に侵攻し占領(ナルビナ戦役・ダルマスカ戦役)。ダルマスカ王家は断絶したと発表される。
 前バレンディア暦706年、アルケイディアに抵抗する占領された国々のレジスタンスを
空中都市ビュエルバのオンドール侯爵が解放軍としてまとめあげ、ロザリア帝国の策略によりアルケイディア軍と戦闘となる。その最中次期皇帝と目されていたヴェイン・ソリドールが戦死、生存していたダルマスカ王国王女アーシェ・バナルガン・ダルマスカと後のアルケイディア皇帝ラーサーの間で休戦が合意され戦闘は終結(バハムート戦役)。ダルマスカ王国復興へ。即位したラーサーによってアルケイディア帝国は平和路線に。穏健派のラーサーが即位した為ロザリア帝国は戦争の大義名分を失い、一応の安定が保たれる。(FF12)
 前バレンディア歴707年、ダルマスカ王国は独立国家としての体制を整え王女アーシェの戴冠式が行われる。
 同年浮遊大陸レムレースから召喚術と聖石が地上にもたらされ、エグル族や召喚獣がイヴァリースに侵攻した為アーシェやラーサーらがベイルージュ空賊団と共に処理にあたりこれを解決。(FF12RW)
FFTA2
 前バレンディア歴707年より数年後の物語と思われ、FF12RWでもたらされた召喚も普通に使用されている。舞台はFF12の舞台となったダルマスカ近辺からはるか南西、FFTの舞台となった西オーダリア大陸の一部とそれより南のロアル大陸を含めたユトランド。
 FFTA2から数十年後、オーダリア大陸西部ではFFTで語られる
聖アジョラが新しい宗教を興す。
■後世
 この後世界観の共有という形で完全に同じ世界とはいえないが、FFT・ベイグラントストーリー・FFTA現実世界と時代が流れるものと思われる。FFTA2現実世界は前作St.イヴァリースの数年〜十数年後と思われる(
イヴァリース史参照)。
ミスト
魔石
種族
機工学・機工術machinist techniques
飛空艇
キルティア教
神獣
□優れし者
 血統や地域、その他色々な要因が重なることで時に突出した能力を持って生まれる者達のこと。
 計り知れぬ能力を秘め、きっかけさえあればすばらしい才能を開花させる。
□イヴァリース文字
■イヴァリース文字
 FF12で登場したイヴァリース文字らしきものが使用されている。

戻る

inserted by FC2 system